50回記念「京の冬の旅」のテーマは「禅 -ZEN- ~禅寺の美 日本文化の美~」
平成28年が、臨済宗を開いた臨済禅師の1150年遠諱にあたることにちなみ、日本の文化・芸術に大きな影響を与えた禅宗寺院を中心に、普段は見学できない庭園、仏像、襖絵、建築など様々な文化財が期間限定で特別公開されます。
ご案内付き
各公開箇所ではガイドによるご案内も行っています。
英語でのご案内
東寺五重塔では、1月21日(木)~2月21日(日)(2月20日をのぞく)の期間の10:00~16:00の間、毎時00分、30分開始で、英語でのご案内も行っています。※但し12:00と12:30の回はなし

期間

平成28年1月9日(土)~3月18日(金)

※一部公開期間が異なります。詳しくは各寺院欄をご覧ください。
※法要や悪天候等、都合により拝観できない日や時間帯が生じる場合があります。
※情報更新日以降の拝観休止・変更については、お電話でご確認ください。

時間

10:00~16:00(受付終了)

※東寺五重塔は、9:00~16:00(受付終了) / 東寺灌頂院は、9:30~16:00(受付終了)

料金

1ヶ所 600円(いずれも団体割引あり)

※東寺五重塔(通常公開部分含む)は800円
 

お問合せ

京都市観光協会 TEL 075-752-7070

主催: 対象各寺院・京都市・公益社団法人京都市観光協会
後援: 公益社団法人日本観光振興協会・公益財団法人京都市文化観光資源保護財団
【写真撮影/横山健蔵・山岡正剛・柴田明蘭】
 

★「京の冬の旅」スタンプラリー

「京の冬の旅」非公開文化財特別公開の16ヶ所の中から3ヶ所を拝観してスタンプを集めると、指定の場所で"ちょっと一服"(お茶とお菓子など)の特典が受けられます。さらに「京の冬の旅」50回記念の今年は、5ヶ所を拝観してスタンプを集めた方に抽選で京都の伝統工芸品が当たる「おおきにキャンペーン」も開催!

期 間:平成28年1月9日(土)~3月18日(金)

詳しくは、「京の冬の旅 スタンプラリー」ページ

★非公開文化財特別公開ガイドブック

特別公開16ヶ所の文化財を豊富な写真でご紹介したガイドブック。
各公開箇所受付などで販売 1冊200円

 

南禅寺 天授庵 (なんぜんじ てんじゅあん)京の冬の旅37年ぶりの公開

~等伯晩年の傑作を伝える細川家の菩提寺~

 南禅寺開山・大明国師(無関普門)を祀る塔頭寺院。特別公開の本堂に納められた長谷川等伯筆の障壁画(重文・複製)は、猫を斬る「南泉斬猫(なんせんざんみょう)」の場面などを描いた「禅宗祖師図」、「商山四皓図(しょうざんしこうず)」ほか、鋭い筆致と墨の濃淡の変化が見事な等伯晩年の傑作である。書院の大きな窓から眺めを楽しむことのできる池泉回遊式の「澄心庭」や、白砂と苔の中に続く切石が印象的な枯山水庭園「淵黙庭」も美しい。また、寺を再興した武将で歌人の細川幽斎(ほそかわゆうさい)の肖像画(重文)など所蔵の寺宝も、特別に展示される。

*1/9(土)~31(日)までの特別公開

 

建仁寺 開山堂(けんにんじ かいさんどう)

~京都最古の禅寺 栄西禅師を祀る霊域~

 建仁2年(1202)創建の臨済宗建仁寺派大本山で、京都最古の禅宗寺院。特別公開の開山堂は、開山・栄西(ようさい)禅師の廟所(墓所)で、坐棺を埋葬した石壇が築かれ、禅師の木像と開基・源頼家像を安置する。客殿には、加藤文麗(かとうぶんれい)筆の水墨画「龍虎図」、原在中筆「松鶴波図」「白梅群禽図」など江戸時代の障壁画が残り、庭園には栄西禅師お手植えと伝わる菩提樹が茂っている。また今回は、清水坂・五条坂の十六人の陶工が作り楼門の二層目に安置されていた「陶製十六羅漢像」も客殿にて特別展示される。

  

 

六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)

~冥界への入口 地獄絵と伝説の井戸~

 お盆の精霊迎え「六道まいり」で知られる平安時代創建の古刹。伝教大師最澄作と伝わる平安時代の本尊・薬師如来坐像(重文)のほか、閻魔大王像や、閻魔庁の役人であったという奇怪な伝説に包まれた小野篁の像が安置されている。冥界へ通ずると伝わる「冥土通いの井戸」「黄泉がえりの井戸」のほか、江戸期の地獄絵「熊野観心十界曼荼羅」や、初公開となる室町期の「地蔵菩薩坐像」、そして修復後初公開の中国・明(みん)時代の道教の美術絵画「焔口餓鬼図(えんくがきず)」などの寺宝も特別公開される。

 

東福寺 三門(とうふくじ さんもん)

~国宝の三門 楼上に広がる浄土の世界~

 紅葉の名所として名高い臨済宗東福寺派大本山。鎌倉時代、摂政・関白であった九條道家が造営した。「伽藍面」と称されたかつての威容を偲ばせる中世の貴重な禅宗建築が今も随所に残されている。室町時代建立の三門(国宝)は、日本最古にして最大級の三門。高さ約22m、大仏様・禅宗様・和様を組み合わせた造りで、市内一望の楼上には宝冠釈迦如来像や十六羅漢像を安置する。柱や梁には画僧・明兆(みんちょう)(兆殿司)らによる宋・元風の彩色文様が施され、天女などを描いた極彩色の天井画が残る。

*1/13(水)~31(日)までの特別公開

 

東福寺 即宗院(とうふくじ そくしゅういん)京の冬の旅6年ぶりの公開

~関白の山荘跡 西郷隆盛ゆかりの寺~

 東福寺の塔頭寺院。関白・藤原兼実の山荘「月輪殿」の跡地にあたり、深い森を背にした苔の美しい池泉式庭園は、滝跡の石組や「心」の字を形どった池の地割に山荘時代の名残をとどめている。また薩摩藩・島津家の菩提寺でもあり、幕末には西郷隆盛と勤王僧・月照上人がここで倒幕計画を練ったといわれ、明治維新の戦死者を弔うために西郷自ら薩摩藩士524名の名を刻んだ「東征戦亡の碑」が建つ。今回は、島津家から拝領した火鉢や重箱・西郷隆盛直筆の書など寺宝も特別展示される。

*3月6日(日)・7(月)は拝観休止

 

大徳寺 本坊(だいとくじ ほんぼう) 京の冬の旅19年ぶりの公開

~茶の湯文化と縁深い洛北の禅刹~

 松並木の美しい広大な寺域に22の塔頭寺院をもつ臨済宗大徳寺派大本山。特別公開される江戸初期建立の方丈(国宝)は、8室に分かれ、開山・大燈国師(宗峰妙超)像を安置する「雲門庵」が設けられている。内部を飾る障壁画(重文)は江戸初期を代表する絵師・狩野探幽の代表作で、余白を多く用いた瀟洒な水墨画である。また、聚楽第の遺構と伝わる唐門(国宝)を望む「南庭」と、石を七・五・三に配した小堀遠州作庭の「東庭」からなる庭園(特別名勝・史跡)もみどころである。

*1/9(土)・16(土)・21(木)、2/21(日)は11:30(受付終了)までの公開

*1/25(月)は13:30(受付終了)までの公開

*1/17(日)・18(月)は終日拝観休止

*3/1(火)は14:00~の公開

 

大徳寺 芳春院(だいとくじ ほうしゅんいん) 京の冬の旅10年ぶりの公開

~前田家の菩提寺に残る 二層の楼閣~

 加賀藩主・前田利家の正室まつが創建した大徳寺の塔頭寺院で、平成28年に400年遠忌を迎えるまつの法号から寺名がつけられた。「呑湖閣(どんこかく)」(内部は非公開)は、「金閣」「銀閣」「飛雲閣(ひうんかく)」と並んで「京の四閣」の一つとも称される優美な二重楼閣。利家の子・利長が、小堀遠州(こぼりえんしゅう)に依頼して建てたものといわれ、「飽雲池(ほううんち)」とそこに架かる「打月橋(だげつきょう)」とともに見事な楼閣山水庭園を作り上げている。また、芳春院の木像や前田家歴代の御霊牌を祀る本堂の前庭は、「花岸庭(かがんてい)」と名付けられた端正な枯山水庭園である。

*1/22(金)・23(土)は拝観休止

 

相国寺 法堂・方丈(しょうこくじ はっとう ほうじょう) 京の冬の旅 法堂は4年ぶり、方丈は10年ぶりの公開

~「鳴き龍」で知られる 日本最古の法堂~

 足利三代将軍義満が、夢窓疎石を勧請開山として創建した臨済宗相国寺派の大本山で、壮麗な伽藍を誇る名刹である。特別公開の法堂(重文)は、慶長10年(1605)に豊臣秀頼が再建した現存する日本最古の法堂建築。狩野光信筆の天井画「蟠龍図」は、堂内で手を打つと反響音が龍の鳴き声のように聞こえ、通称「鳴き龍」として知られる。江戸後期建立の方丈には、原在中筆の襖絵「中国普陀落山図」や「琴棋書画図」などが残り、白砂の平庭と深山幽谷を表した枯山水庭園の対照的な庭園美も楽しめる。

*1/15(金)、2/15(月)は11:30~の公開。2/25(木)~28(日)は拝観休止

  

 

相国寺 養源院(しょうこくじ ようげんいん) 京の冬の旅初公開

~夢のお告げで発見された秘仏~

 相国寺の塔頭寺院。秘仏「毘沙門天像」は、写実的で若々しい憤怒の表情が印象的な像高約170cmの像で、鎌倉時代の慶派仏師の作と伝わる。長年その存在は知られていなかったが、江戸時代に「我が像を修復して人々に参拝せしめよ」という夢のお告げで発見されたと記録が残されている。また、五摂家筆頭・近衛家の「桜御所」から移築した書院「相和亭」や美しい池泉式庭園の眺めもみどころである。薩摩藩ゆかりの寺でもあり、戊辰戦争の際、藩の野戦病院となり、建物の柱に藩士たちが付けたという刀傷が残る。

 

 

相国寺 長得院(しょうこくじ ちょうとくいん) 京の冬の旅初公開

~足利将軍の菩提寺 岸派の水墨障壁画~

 相国寺の塔頭寺院。足利五代将軍義量の菩提寺で、その法号にちなんで寺名が付けられた。方丈を飾るのは、「山水図」「波涛鷲図」「水辺虎図」「花鳥図」など、幕末画壇で活躍した岸派の三代目・岸連山(岸徳)による水墨障壁画。山水花鳥画を得意とし、淡彩を生かしながら墨を駆使して描く柔和で装飾的な画風で知られた連山の代表作ともいうべき障壁画である。また、方丈の南と西には、苔や深い木々に覆われた庭が広がっている。

  

 

真如寺(しんにょじ) 京の冬の旅初公開

~十刹の一つに数えられた相国寺の山外塔頭~

 鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)とともに相国寺の山外塔頭の一つで、室町時代「京都十刹」の一つに数えられた由緒ある禅寺。法堂(仏殿)「大雄殿」は、中二階風の須弥壇があり、仙洞御所から寄進された宝冠釈迦如来像を安置している。その奥に続く開山塔に勧請開山(かんじょうかいさん)・仏光国師(無学祖元)、勧請開基・無外如大尼像、事実上の開山・夢窓疎石像や大檀那であった高師直の位牌などが祀られている。高貴な客人を迎えた「上段の間」がある客殿には、江戸後期の原在中筆の襖絵「西湖図」「四季花卉図」「松に猿猴図」が残っている。

 

妙心寺 玉鳳院(みょうしんじ ぎょくほういん)

~京都最大の禅寺・妙心寺発祥の地~

 臨済宗妙心寺派大本山の妙心寺は、46の塔頭寺院をもつ京都最大の禅宗寺院。花園法皇の離宮を禅寺に改めたのが起こりで、玉鳳院は法皇が建てた山内最古の塔頭寺院である。檜皮葺屋根の寝殿風の方丈は、狩野永真(安信)や洞雲(益信)の筆と伝わる障壁画「麒麟図」「竜図」「秋草図」などで飾られている。開山堂「微笑庵」(重文)は、開山・無相大師(関山慧玄)を祀る山内最古の建物で、室町時代の見事な唐様建築。また、蓬莱式の枯山水庭園(史跡・名勝)や井戸「風水泉」、豊臣秀吉の子・鶴松の霊屋がある。

*1/11(月祝)、2/11(木祝)、3/11(金)は14:00(受付終了)までの公開

*2/7(日)は12:00~の公開

*3/6(日)は12:30~13:15、受付を一時休止

   

 

妙心寺 霊雲院(みょうしんじ れいうんいん) 京の冬の旅 39年ぶりの公開

~「御幸の間」が残る四派本庵の一つ~

 室町時代末期に創建された妙心寺の塔頭寺院で、妙心寺四派の一つ「霊雲派」の本庵。室町時代建立の書院(重文)は、銀閣寺の東求堂(国宝)「同仁斎」とともに、簡素な初期書院造の貴重な遺構として知られ、後奈良天皇が行幸されたことから「御幸の間」と呼ばれる。また、室町時代に子建西堂和尚(是庵)が作庭したと伝わる書院前庭(史跡・名勝)は、10坪ほどの極めて小さな庭内に枯滝と蓬莱山水を兼ねた石組みを配した枯山水庭園である。

*1/9(土)13:30(受付終了)までの公開

*1/10(日)・17(日)は終日拝観休止

*2/14(日)、3/13(日)は11:30(受付終了)までの公開

  

 

妙心寺 天球院(みょうしんじ てんきゅういん) 京の冬の旅 12年ぶりの公開

~山楽・山雪の絢爛豪華な障壁画~

 妙心寺の塔頭寺院で、姫路城主・池田輝政公の妹・天球院殿によって創建された。方丈(重文)は、玄関とともに江戸時代を代表する禅宗方丈建築で、方丈内部を飾る華麗な障壁画(重文・一部高精細複製品)は、京狩野の絵師・狩野山楽・山雪の代表作として名高い。「竹虎図」、「梅に遊禽図」、朝顔と鉄線の花を描いた「籬草花図」など、金地に映える鮮やかで濃密な色彩と垂直の線や曲線を活かした画面構成が見事な金碧障壁画で、創建当時の絢爛豪華さを今に伝えている。

  

 

東寺 五重塔(とうじ ごじゅうのとう)

~京都の象徴(シンボル) 日本一高い五重塔~

 世界文化遺産に登録された真言宗総本山。平安京造営時に国家鎮護のために創建され、のちに弘法大師空海に下賜された。徳川三代将軍家光が再建した五重塔(国宝)は、高さ約55mで日本一高い木造塔である。特別公開の初層内部は極彩色の文様で彩られ、密教の根本仏・大日如来に見立てた心柱を囲んで金剛界四仏が安置されている。また金堂(国宝)、21体の仏像(うち16体が国宝、5体が重文)が立体曼荼羅を形成する講堂(重文)など密教美術の宝庫といわれる諸堂も拝観できる。

  

 

東寺 灌頂院(とうじ かんじょういん) 京の冬の旅 8年ぶりの公開

~秘儀が行われる教義上重要な道場~

灌頂院(重文)は、弘法大師空海が東寺創建時に最初に構想した建造物の一つ。密教の奥義が伝授される儀式「伝法灌頂」や国家安泰・世界平和を祈願する「後七日御修法(ごしちにちみしほ)」が行われる。現在の建物は江戸時代の再建で、「礼堂」「正堂」を「相の間」でつなぎ、壁には真言八祖像が描かれている。今回は、「重文両界曼荼羅(りょうかいまんだら)図」(元禄本・複製)や、最古の彩色曼荼羅「国宝両界曼荼羅図」(伝真言院曼荼羅・模写)、日本画家・浜田泰介筆の「国宝十二天屏風」(模写)、伝法灌頂の法具のしつらえなどを特別展示する。

*1/17(日)からの特別公開