ラグビーワールドカップ2019日本大会に合わせた 外国人受入環境整備ならびに情報発信に係る提案依頼の募集について

UPDATE :
2019. 05. 14

1. 基本事項

1.1. 概要

令和元年9月から11月にかけて行われるラグビーワールドカップ2019日本大会に伴い,多くの外国人が京都を訪れることが予想される。本事業では,多言語メニューの整備やクレジットカード決済など,一定の基準を満たした飲食店を「Tourist Friendly Restaurant(以下,「TFR」とする)」として店頭表示(ステッカー掲出)することで,気軽に入店しやすい環境を整備するとともに,ステッカー掲出した店舗群から来店特典の情報を収集し,免税店や体験コンテンツなどの情報と合わせWEBサイト,メディアなどで発信することで,消費の拡大や地域活性化へと繋げるものである。

1.2. 実施エリア

本事業の実施に当たっては,市内全域を対象とするものの,WEBサイトに掲載する情報コンテンツに関しては,観光客の分散化,混雑緩和を図る観点を考慮し,京都市観光協会と協議の上,エリア選定を行うこと。

1.3. 評価目標の設定と計測

  • TFRステッカー掲出数500店舗
  • WEBサイト掲載店舗数200店舗

(TFRステッカー掲出店舗のうち来店特典を提供する店舗)

  • 本事業の影響度の計測(PV数,店舗予約,SNSでの反響,メディア取材数等)

1.4. 事業体制

本事業の全体設計を行い,店舗訪問等を実施することで参画する店舗の選定を行うことができるとともに,その情報を的確に訪日外国人に発信できる事業者に業務を委託する。

1.5.  事業規模

上限1,000万円(税込)

1.6.  スケジュール

企画提案の募集期間は,令和元年5月14日(火)から令和元年5月28日(火)13時までとする。委託会社の決定は,選考のうえ,令和元年5月31日(金)を予定する。

2. 業務内容

2.1.  業務概要

2.1.1.  実施項目

必要に応じ,以下の項目を実施項目として組込み,その方法について提案すること。

  • スケジュール管理
  • 飲食店に対する別紙に掲載するTFRのステッカー貼付とWEBサイト掲載のリクルーティング(対象は京都市内の約40,000店とする)
  • 店舗リクルーティングや各種対応を行う事務局の設置
  • 顧客像に合わせたWEBサイトのデザイン,サイトマップ,ワイヤーフレーム,トーン&マナー(CMSのインターフェースも含むものとする)の企画
  • CMSの設計(要件定義)
  • 試合会場および周辺から京都までのアクセス方法,飲食店情報とその店舗における観光客に向けた来店特典,免税店情報,推奨観光ルートの紹介,その他記事や体験コンテンツの取材・掲載(企画,業者・ライター選定,派遣,編集,撮影など)
  • 京都市内に設置される臨時観光案内所などで配布する告知ツール(カード,チラシなど)の制作
  • 外国人観光客が接触すると想定されるメディアを通じた効果的な広報・情報発信

2.1.2.  履行期間

契約日から令和2年3月31日(火)まで。令和元年11月(予定)のWEBサイトクローズ後も必要に応じて店舗に対する事務局業務を実施すること。

2.1.3.  成果物の納入と納入時期

本業務の成果物及び納入時期は以下のとおりである。

成果物 内容 納入時期
打合せ議事録 打合せの目的,内容,次回打合せまでの業務などについてまとめたもの 随時
プロジェクト

実施計画書

プロジェクトの目的,実施体制,実施内容,スケジュール,管理方法等を実施計画としてまとめたもの プロジェクトの開始前
設計書 プロジェクト実施計画書等に記載された内容を実現するために,実装すべき機能,サイトマップ,コンテンツなどの基礎的な事項をまとめたもの。 開発前
WEBサイトを構成するデータ 記事原稿,写真データ,html,サイトマップ,ワイヤーフレーム,画像データなど,運用事業者に提出するデータ一式 随時
CMSの利用マニュアル サイトの公開以降も,発注者が掲載情報を更新できるようにするための解説書 プロジェクトの開始前
WEBサイト掲載店舗リスト 各店舗の担当者,連絡先情報などをリスト化したもの 履行期間終了前
報告書 事業全般についてとりまとめたもの 履行期間終了前
その他 業務の過程で発生した資料のうち,発注者が指定するもの 随時

2.1.4.  納入方法

中途成果物は,メール等を用いて電子データで納品すること。郵送,DVD-R等の別媒体を利用する場合は発注者の許可を得ること。受け渡し手段については,別途発注者と協議すること。

2.2. 機能要件

(1)     必須要件

  • スマートフォンでの利用を前提としたデザインとし,デスクトップPCでの利用にも対応したレスポンシブルデザインであること。
  • WEBサイトの制作は英語にて行うこと。
  • イベント情報の発信コンテンツを作成すること。
  • ドメインはtravelを利用すること(https://sports.kyoto.travel/などを想定するが,このドメインに設置されている多言語版サイトシステムへの影響がないように調整すること)。DNS運用保守業者と調整し,ドメインの取得,設定を実施すること。
  • Google Analytics,Google Search Console等によるアクセス分析を可能にすること。
  • 地図情報等APIの利用にあたっては,API提供事業者等からの費用請求が発生しない範囲にとどめることが望ましい。
  • 公開するコンテンツについては,「京都市ホームページ作成ガイドライン」を踏まえ, Webアクセシビリティに配慮すること。

(2)     システムの稼働環境

  • サーバの利用期間は令和元年5月から令和元年11月までの7ヶ月とする。
  • 必要な機器・回線は受託者が調達し受託者が運用管理を行うこと。
  • サーバについてはレンタルサーバとし,アクセスの負荷・セキュリティを考慮した信頼度の高いサーバを選定すること。
  • 一時的にアクセスが集中した場合でも,サーバの増強等によってシステム負荷の軽減が実現できるようにすること。
  • 24時間365日 ウェブサイトの稼働監視を行うこと。
  • CMSサーバにアクセスする際には,一般インターネット回線を使用することとし,ID,パスワード認証でログインを行うこと。
  • CMS サーバへアクセスする際には,暗号化通信によるセキュリティを確保すること。
  • 障害発生時には,バックアップデータ等から速やかに復旧措置が行えるよう万全の対策を講じること。
  • 利用者側のパソコン・携帯電話・スマートフォン等のOSやブラウザ,通信回線等の利用環境に依存することなく,閲覧・利用できること。
  • 編集者の増加やページ数の増加により追加ライセンス料金が発生しないこと。

(3)     閲覧者環境

デバイス
PC Internet Explorer 11以上

Edge,Chrome,Firefox,Safari最新バージョン(納品時点)

SP iOSおよびAndroidの標準的なブラウザ(Safari, Chrome等)

 

2.3.  記事・コンテンツ作成の方針

下記の方針を踏まえて事業者やライターを選定し,コンテンツを作成・更新を行うこと。

  • 民間のWEBサイトや雑誌記事と差別化し,京都市観光協会ならではの内容とすること。
  • 特定の施設や商品に偏った内容は避けること。ただし,京都市観光協会会員施設の紹介の場合はこの限りではない。
  • 作成した記事は,内容に応じてWEBサイト内に掲載する場合もあれば,外部の記事投稿サイトへ寄稿する場合も想定しているため,公開方法は京都市観光協会と十分協議したうえで決定すること。

2.4. 実施体制

2.4.1.  実施体制

  • 本業務の実施に当たっては,受託者側でプロジェクトマネージャを設置して,プロジェクトの進行管理を行うこと。
  • 京都市観光協会との窓口はプロジェクトマネージャが行うこと。

2.4.2.  実施計画

本業務の作業開始に当たり,契約後速やかにプロジェクト実施計画書を作成して提出し,京都市観光協会の承認を得ること。本委託期間中にプロジェクト実施計画書で定めた事項に変更があった場合は,速やかに変更の連絡を行い,京都市観光協会の承認を得ること。

2.4.3.  プロジェクト管理

  • プロジェクト実施計画書に従い本業務の作業管理(進捗管理,変更管理等)を行うこと。
  • 作業中に生じる問題整理やその解決に向けて適切な課題管理を行うこと。
  • 会議を実施した際には,会議後1週間以内に議事録を作成し,提出すること。

2.4.4.  作業場所等

  • 作業場所及び開発環境等必要な機材については,受託者において用意すること。
  • 京都市観光協会が承認した作業場所以外で業務を行わないこと。
  • 京都市観光協会内において作業を実施する場合は,作業内容及び作業日程,作業時間について,事前に京都市観光協会の承認を得ること。

2.4.5.  その他

  • 本業務を遂行するに当たって,新たに発生した設計書類等及び開発部分(市販の汎用アプリケーション等パッケージソフトに帰属する部分を除く。)の著作権その他権利については,京都市観光協会に帰属するものとし,受託者は成果物に関する著作者人格権を行使しない。
  • 「ラグビーワールドカップ2019日本大会」に係る各種権利については,権利侵害に当たらぬよう細心の注意を図ること。
  • 本業務の範囲内で,第三者が権利を有する著作物又は知的所有権等を利用する場合は,受託者の責任において,その権利の使用に必要な費用を負担し,使用許諾契約に係わる一切の手続を行うとともに,次年度以降の運用事業者に引継ぐこと。
  • 本業務の範囲内で,京都市観光協会に帰属しない著作物がある場合にあっては,受託者は,京都市観光協会に当該著作物の関連文書を成果物として納入するものとする。
  • 受託者は,本業務を処理するうえで知り得た個人情報及び秘密は適切に管理し,みだりに他人に知らせ,又は不当な目的に使用することができない。
  • 本仕様書に定めのない事項又は本業務の遂行に当たり疑義が生じたときは,京都市観光協会と受託者との間で協議し,決定する。

3. 提案依頼

3.1.  提出を求める資料

  • 業務内容に示した依頼内容に対する企画書
  • 事業の実施スケジュール
  • 事業の実施体制
  • 事業費の見積書
  • 類似の業務実績
  • 会社案内

3.2. 提出方法

  • 以下の宛先までメールにて電子データ一式を送付すること。
    公益社団法人 京都市観光協会 広報・プロモーション課 小笠原宛

Tel 075-213-0020  E-mail media@kyokanko.or.jp

  • その他の提出方法を希望する場合は,事前に京都市観光協会に連絡のうえ調整すること。

3.3. 選定基準

下記の基準に従って,本事業を直接担当しない職員または関係者複数名によって採点を行い,平均点が最も高かった事業者を選定する。

評価項目 配点
京都観光の現状に対する理解度 20
事業の具体性・実現可能性・実施体制の信頼度 50
革新性・独自性・追加提案 15
実施経費の妥当性・透明性 15
合計 100

 

なお,何らかの事由により選定した事業者との契約に至らなかった場合,もしくは契約が解除された場合には,次点の事業者を繰り上げ選定する。

3.4. 問合せ先

公益社団法人 京都市観光協会 広報・プロモーション課 小笠原宛

〒604-8005 京都市中京区河原町通三条上ル恵比須町427 京都朝日会館3階

Tel 075-213-0020  E-mail media@kyokanko.or.jp

【別紙】

Tourist Friendly Restaurantステッカー(イメージ)

Tourist Friendly Restaurantステッカー(イメージ)

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