京都市海外情報拠点レポート(2021年度 4~7月分)

UPDATE :
2021. 08. 19
CATEGORY :
海外レポート

SUMMARY

京都市観光協会及び京都文化交流コンベンションビューローでは、世界6都市において、京都市海外情報拠点を運営しています。このたび、2021年度4~7月分の拠点レポートを公開いたしましたので、お知らせします。

--ニューヨーク-- 報告トピック

・現在、1日平均約200万人が米国国内を旅行している(2019年4-7月期の約76%相当)。運輸保安局及びユナイテッド航空CEOは、レジャー需要がパンデミック以前の水準に達したと報告しており、デルタ航空も再び利益を上げている。
・米国の旅行業は、ワクチン接種率の上昇に伴い、少しずつ回復している。特にカナダが米国人旅行者の受入れを開始し、8月中旬からはEU諸国(一部)の旅行者も受入れを開始する予定である。EU諸国においても、米国人旅行者の受入れは開始されている。
・米国人の日本への渡航時期については、日本での隔離期間が完全になくなってから再開が見込めると予測されている。
・大手PRグループ「MMGY」の調査や大手プロバイダー「Cision」社のジャーナリストに対する調査によると、パンデミック関連の報道と共に新たな編集戦略の一環として、“平常に戻るためのバランスを図った掲載”が求められている。つまり、旅行/観光のテーマを希望するメディアが増加傾向にある。特にメキシコ、コスタリカ、カリブ海といった開放されたデスティネーションへの取材が復活している。(※ワクチン接種したジャーナリストを受入)

--ロサンゼルス-- 報告トピック

・旅行業界向けメディア「TravelAge West」の記事では、世界的に複雑化してしまったワクチンの種別や接種状況において、検査方針や規則全般で混乱を起こしており、旅行(特に一般向け)をさらに躊躇させてしまう可能性があると報じた。ロサンゼルス公衆衛生局の発表した最新データでは、ワクチン接種済みの20%がコロナ感染してしまったが、ワクチンは有効であることを強調している。
・渡航制限のあるデスティネーションはまだメディアでの取り上げを避けているところから、北米での現在の旅行傾向(国内旅行、ドライブ、週末旅行、近郊滞在型)に応じた出版物や記事への取り上げも増えている。

2都市(ニューヨーク・ロサンゼルス)共通

・米国の最新旅行傾向
- パンデミック以降の最初にする旅行は家族やパートナーと計画する
- お得感のある予約に関心が高い
- コロナ等の感染症対策に関する情報、柔軟な予約方法(取消料への対応)が求められる
- オンライン予約が引き続き主流となる
- 国境が閉鎖されていても、旅行者は計画を始めている
- 今後の旅先では「新商品」を体験したいと考えている

・京都側に求められているテーマ
- パンデミック以降の世界で京都がどのように変化しているのか
- 京都の伝統産業職人(芸術、ライフスタイル)へのインタビュー
- 2050年までのカーボンニュートラルへの取り組み
- デジタル化対応
- 新規施設や新規開業予定のホテル等

--ロンドン-- 報告トピック

・アメリカンエクスプレス社のグローバル・トラベル・トレンドレポートによると、パンデミックによりラグジュアリー旅行への認識が変化し、最も望まれることは“パーソナルな体験”“高い清潔性”“プライバシー確保”が挙げられている。さらにオフシーズンで旅行することを望んでいる。また信頼のできる旅行計画を提案できるトラベルアドバイザーを求めており、旅行代理店を利用したいとも答えている。
・欧州の主要ニュース報道テレビ局「Euronews」は、パンデミック以降にされた旅行の予約状況から浮かぶ今後のトレンドを報じている。2021年内は短距離路線、2022年には長距離路線と特定している。

 

・英国の大手メディア「Globetrender」の新レポートによる2022年への旅行トレンド
- ドライブ:事前にマッピングされたルートを辿って、カスタムカー等による5つ星サポートを提供するもの
- オーシャンエスケープ:大海原への航海、ヨットやクルーザーなどでリラックスと探検が楽しめる船旅
- バブルバイアウト:友人や家族などのために、プライベート用に施設ごと(ホテルやリゾートパーク等)を独占的に買収/貸し切りにすること
- レジデンス:地方や沿岸部等で過ごせる長期滞在が好まれ、居住地の拡大や革新、さらなる選択肢を創出していく
- チャーターデビュー:初めてプライベートジェットを利用し、感染症対策を含めて安全な空の旅を選ぶ

・京都側に求められているテーマや情報
- 世界的ブランドと京都の歴史的建造物によるイベント事例等
- 新たな京都でのキャンペーン情報
- 各施設の魅力的な画像

 

--パリ-- 報告トピック

・フランスは7月以降、文化施設への入場に「衛生パス」の提示が義務化され、また重症化リスクが高い人と接する労働者のワクチン接種を義務化し、9月15日以降の未接種者には罰則が科されることになった。
・大手新聞「ル・モンド」では、フランス語で日本語の「HANAMI」や「SAKURA」がお花見文化として紹介が多くなり浸透していると報じた。
・現地旅行会社等は徐々に活動を再開し、欧州(中距離)商品の販売にとどまっているが、訪日旅行販売の見込みは、日本の渡航解除後からと考えられているため、時間がかかる見通し。

 

・京都側に求められているテーマや情報
- 渡航制限下のため、普段以上にインパクトのあるPR
- ポップカルチャー
- 環境や健康に配慮した観光情報

--シドニー-- 報告トピック

・オーストラリアはシンガポールとの「トラベルバブル(隔離なし相互一般対応)」形成に向け、協力することで一致しており、アジア諸国との希望を明言している。
・在豪の訪日専門旅行会社から、豪州内でできる日本体験ツアーの販売も増加してきている。
・国境封鎖から豪州内旅行の掲載がメディアでは多いが、訪日を取り扱う記事は比較的多い。(大手新聞「TRAVELLER」や雑誌「ESCAPE」等)

 

・京都側に求められているテーマや情報
- 京都観光全般における定期的な情報更新
- 芸舞妓(媒体でのビジュアルによる掲載率が高いため)
- 市内推奨飲食店情報(感染症対策)

--台北-- 報告トピック

・5月上旬まではコロナ抑え込みに成功していたため、パラオとの「トラベルバブル」を協議していたが、5月中旬に警戒レベルが引き上げられ、国際旅行の再開は難しい状況が続いている。
・ワクチン接種率は7月末で約30%弱に達し、台湾の自主開発ワクチンも認められ次第、8月から開始される見通し。また、アメリカやグアムにおいてワクチンを接種するニーズも上がっているため、大手旅行会社ライオントラベルの航空券予約は2.5倍に成長している。

 

・京都側に求められているテーマや情報
- 季節ごとの京都市内施設による観光素材
- SNSによる発信(魅力ある画像)

CONTACT

本件に関するお問い合わせ先

公益社団法人 京都市観光協会

kyototravel@kyokanko.or.jp

広報・プロモーション課 京都市海外情報拠点 担当

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