京都市観光協会 旅館統計調査(2021年4月・5月)

UPDATE :
2021. 06. 28
CATEGORY :
旅館調査

調査結果のポイント

市内旅館の客室稼働率は緊急事態宣言の影響を大きく受ける

3.0%

0.9pts

市内主要旅館における客室稼働率は、緊急事態宣言による影響を大きく受けた結果、4月は3.9%、5月は3.0%と低い水準に落ち込んだ。1回目の緊急事態宣言が発出された前年同月と比べるとわずかに上昇したとはいえ、厳しい経営状況が続いている。

5月は4軒が全日休業し、部分休業した施設も含めると販売可能客室数は本来から6割減

5月は緊急事態宣言の影響で、調査対象施設32軒中4軒が全日程(31日間)休業(予約受付を停止)した。また、一部の日程のみ休業した施設も含めると、5月の販売可能客室数は本来販売可能であったと考えられる客室数(月間延べ約2.4万室)からすると6割減となった。需要の減少を見越して、多くの旅館が営業活動を縮小していたと考えられる。

平均客室単価はわずかな上昇に留まる

+ 1.7%

1.1pts

平均客室単価の前年同月からの変動率は、4月が0.6%増、5月は1.7%増とわずかに上昇しており、需要の変動に応じた積極的な価格調整は行われていない。

指標の定義

客室稼働率 当該月に販売可能であった客室数に占める稼働客室数の割合。1部屋あたりの定員数は考慮していないため、一般的に1部屋あたりの定員が多い旅館は、同じ宿泊客数であっても、ホテルと比べると客室稼働率が低くなる傾向があることに留意が必要。
外国人比率 総延べ泊数に占める、外国人延べ泊数の割合。
価格変動率 宿泊需要の変動に応じた価格の変化の把握や、ホテル統計との比較を行うため、変動の少ない食事部分を除いた、素泊まりプラン料金の前年同月からの変動率とする。

 

調査結果詳細

(参考)宿泊旅行統計における京都府内の施設タイプ別の客室稼働率の月次推移

観光庁「宿泊旅行統計」によると、京都府下における宿泊施設のタイプ別の客室稼働率の推移における「旅館」の値は、最新発表時点の3月で 17.7%となっており、他タイプと比べると低かった。GoTo トラベルキャンペーンなどの影響があった昨年の夏から秋にかけての期間を除くと、旅館の客室稼働率は他タイプと比べると低い水準で推移している。

宿泊旅行統計 京都府内 施設タイプ別の客室稼働率の月次推移
出典)観光庁「宿泊旅行統計 2次速報」をもとに京都市観光協会にて集計

京都市内旅館統計は、調査対象施設のみなさまのご協力、ならびに京都市観光協会会員および京都文化交流コンベンションビューロー賛助会員からの会費をもとに運営しております。

本資料の数値を引用する場合は、「出典:京都市観光協会 旅館統計調査」を明示してください。

本調査は、速報性を重視して京都市内の主な施設を対象に実施する標本調査であることにご注意ください。なお、平成30年の旅館業法改正にともないホテル・旅館の区分が廃止されたため、市内全体における旅館の施設数および客室数の数値は不明ですが、区分が廃止される直前までの旅館の数値を母数とした場合、本調査が対象とする施設が市内施設に占める客室数の割合は約15%となります。

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