京都観光モラルの周知及び観光客向けのマナー啓発の取組強化

秋の観光シーズンにおける観光課題対策について(第1弾)

UPDATE :
2023. 09. 11

京都市及び京都市観光協会では、関係機関との連携の下、市民生活と調和した、持続可能な京都観光の実現に向けた取組を進めています。
京都市に多くの観光客の来訪が見込まれる秋の観光シーズンを見据え、観光課題が発生していたコロナ禍以前の観光に戻さないよう、京都観光モラルの周知及びマナー啓発の取組を、次のとおり実施します。

1 「旅マエ」の取組

「京都観光モラル」やマナー等について、京都に訪れる前に認識していただけるよう、京都観光を企画される段階での浸透を図ることを目的に、次の取組を実施します。

①日本政府観光局(JNTO)と連携した現地旅行会社を対象とした取組

JNTO海外事務所を通じて、現地旅行会社や、同社を通じて、顧客の旅行者に京都観光におけるマナー等を周知いただくよう要請しました。(本年8月中に実施済み。)

(内容1)
本取組で連携いただいたJNTO海外事務所(計6事務所)
中国4事務所(北京事務所、上海事務所、広州事務所、成都事務所)、シンガポール事務所、シドニー事務所

(内容2)現地旅行会社に対する主な要請内容

  • 現地旅行会社による観光マナーの理解及び遵守。
  • 道路交通の支障とならないよう、ツアー客を道路上で長時間待たせたり、道をふさがせたりしない。
  • 駐停車禁止場所で観光バスを待機させない。
  • 旅行者に対し、本市作成の啓発媒体を適宜活用しながら、以下の迷惑行為を控えるよう周知すること。
    ⇒無断での写真撮影、道をふさぐ行為、路上喫煙、私有地への侵入、ゴミのポイ捨て(内容3)具体的な要請方法
  • 現地旅行会社向けのニュースレターや、SNS(シドニー事務所のみ)を通じた発信。

②国内ツアーオペレーター事業者等を通じたガイド等を対象とした取組

国内のツアーオペレーター事業者等に対し、同事業者が手配するガイドや、当該ガイドから旅行者に京都観光におけるマナー等周知いただくよう要請しました。(本年8月中に実施済み。)

(内容1)ツアーオペレーター事業者について

  • 都道府県知事による「旅行サービス手配業」の認定を受けた事業者。
  • 主に旅行会社の依頼を受け、宿泊場所、移動手段のほか有償ガイドの手配等を行う。

(内容2)主な要請内容や要請の方法等

  • 要請内容は、JNTOとの連携による取組(①の内容2)と同じ。
  • 対象事業者へ観光MICE推進室が作成した要請文を発出。

(内容3)対象事業者

  • 京都府知事が認定した旅行サービス手配業者(90事業者)
  • 他の都道府県知事が認定した旅行サービス手配業者(96事業者)

※上記に加えて、京都府知事が認定した旅行業者(第2種、第3種、地域限定)(計262事業者)に対しても、同様の要請を実施。

2「旅ナカ」の取組

京都にお越しいただいたときや、京都観光の最中に「京都観光モラル」やマナー等を認識いただけるよう、次の取組を行います。

③地下鉄京都駅及び烏丸御池駅におけるデジタルサイネージの設置

多くの観光客が訪れる地下鉄京都駅及び烏丸御池駅において、新たにデジタルサイネージを計3基設置し、「京都観光モラル」や「MIND YOUR MANNERS」といった啓発媒体を通じた啓発を行います。

【啓発媒体】(いずれも英語版のほか中国語(簡・繁体字)版あり)

京都観光モラル(シーン別)

MIND YOUR MANNERS

【設置予定のデジタルサイネージ(55インチ)】

左:【設置場所①:京都駅 駅務室前】
中:【設置場所②:京都駅北改札口)】
右:【設置場所③:烏丸御池駅東西線連絡通路】

④鉄道会社等と連携した啓発

公共交通機関を利用される観光客の方を対象に、市内各所で京都観光モラル、マナー、手ぶら観光の推進に関して、デジタルサイネージやポスター掲示による啓発を行います。

【主な掲示場所等】
(デジタルサイネージ:★、ポスター:●、チラシ:■)

JR京都駅周辺

 

★ JR京都駅構内(中央改札(1面)、西口改札(1面)、「特急はるか」着ホーム(3面))、京都ポルタ(最大計38面)、みやこ夢てらす(京都駅八条口、12面(11月限り))等
京阪電車構内等

 

★ 祇園四条駅インパクトデジタル(9月下旬~11月下旬、計8面)

● 中書島駅、丹波橋駅、伏見桃山駅、伏見稲荷駅、東福寺駅、清水五条駅、祇園四条駅、三条駅、出町柳駅

近鉄電車構内等 ● 京都駅、東寺駅、十条駅、上鳥羽口駅、伏見駅、近鉄丹波橋駅、桃山御陵前駅
嵐電構内等

 

★ 四条大宮、帷子ノ辻、嵐山、西大路三条上り、山ノ内を除く全駅
関空リムジンバス ■  車内座席前ポケット(京阪バス運行分)

●  京都駅八条口案内所、三条出札所

関西国際空港 ★ 国内線・国際線到着口(計14面)

⑤市政広報板を活用した啓発

市内に約7,500箇所設置されている市政広報板において、「京都観光モラル」やマナーに関する啓発媒体を掲示し、市内を歩く観光客への啓発を行います。

(掲示期間:9月16日~同月30日)

掲示する媒体

市政広報板

⑥京都市認定通訳ガイドを活用したマナー・モラル啓発に関するモデルツアー の造成、実施

京都市認定通訳ガイド(京都市ビジターズホスト)を活用した外国人観光客に向けた京都駅発のモラル・マナー啓発ツアーを造成しました。ツアーを通して、京都の歴史・文化とともに、手ぶら観光や電車内の立振舞い、ごみの持帰りなどのモラル・マナーを伝え、外国人観光客への啓発を行います。

実施期間:10月2日(月)~10月21日(土)毎日実施
時間:9:30~/13:00~(所要時間約2時間)
行先:嵐山エリア/伏見稲荷エリア 全2コース
参加人数:1コースにつき5名

嵐山コース

伏見稲荷大社コース

3 観光事業者による取組

⑦「京都観光モラル推進宣言事業者」による本市作成の啓発媒体の掲示

「京都観光モラル(シーン別)」及び「MIND YOUR MANNERS」を施設内で掲示します。

【掲示いただいた事業者の一例(敬称略)】
ユニオン株式会社、アルファトラベル株式会社、株式会社アドプランツコーポレーション、中央観光株式会社 良弥、株式会社松井旅館本館、株式会社ホテル松井、あじき路地、人力車えびす屋嵐山總本店、株式会社松尾温泉京料理鳥米、株式会社綿善、株式会社白川まちづくり会社、都和旅館、旧邸御室、フォーシーズンズホテル京都、株式会社近鉄・都ホテルズ ウェスティン都ホテル京都、株式会社ワン・ワールド、エースホテル京都、アオイ自動車株式会社、株式会社ビオスタイル

「京都観光モラル推進宣言事業者」とは・・・

京都観光モラルに沿った取組を積極的に実践する観光関連事業者等。
令和4年度に国の実証事業として創設された枠組みであり、今年度も引き続き、本市において、京都観光モラルを積極的に実践する旨を宣言する事業者を募集中。(令和5年度当初時点での宣言事業者数:210事業者)

問い合わせ先

京都市観光協会
担当:企画推進課
TEL:075-213-0070

本ニュースの関連事業